コロナで半年を家で過ごす留年生の映画日記

コロナのお陰で大学生活5年目の半分を自宅で過ごすことになったので、持て余した時間で観た映画の感想とか色々を少ない語彙力で語ります。。。

小さな勇気 【LIFE! ~The Secret Life of Watter Mitty~】

こんにちは、よいちです。

皆さんは日頃「こんな風に行動できたらー」とか、「こんな風に皆を笑わせられたならー」とか妄想することはありますか?

私はしょっちゅうです( ;∀;)

遊びの帰りに「あのボケにこう返せたら」と一人反省会をしたり、「今こう言えたらかっこいい」とか思いつつ勇気が出なかったり。。。

今回はそんな妄想を見つつぼーっとしがちなウォルターが主人公の物語を紹介します。

 

【LIFE! ~The Secret Life of Watter Mitty~】

(邦題:LIFE! ~生きてる間に、生まれ変わろう~)

 

ーあらすじー

物語は、月刊誌LIFE社で写真のネガを現像する仕事をしている主人公のウォルターがマッチングサイトで同僚の女性、シェリルに「ウィンク」を送るかの葛藤から始まる。

彼は小さな勇気を振り絞りウィンクを送ることを決意するが、何かしらのエラーでウィンクが送れない様子。通勤しながらサイトの運営会社に電話するウォルター。

しかし、駅に着いて電話をしていると付近からうるさい犬の鳴き声が、、、

突然ウォルターが鳴き声のする建物に突入!実はこの建物、ガス爆発寸前で犬がガスの匂いに吠えていたのだ。ウォルターはそれに気付き犬と建物内の人々を助けることに成功する。

と、思ったら全部彼の妄想でした。

なんとウォルターは時々現実を疎かにして妄想に耽ってしまう残念系主人公だった!

 

妄想に耽っていたせいで電車を逃してしまい、遅刻して出社すると、なんとLIFE社が買収されてしまい雑誌のオンライン化とそれに伴い大幅な人事再編が行われることを知るウォルター。ここで買収会社から人事再編を任されやってきた頭の弱そうなテッドにも気の利いたジョークを言う妄想をするウォルターだが、ぼーっとした彼の態度を見たテッドにバカにされてしまう。

 

ウォルターが仕事場に到着すると、長年LIFEの表紙を飾る写真を撮影してきたショーンから最後のネガとウォルターへの今までの仕事に対する感謝のプレゼントが届いていた。一度も会ったことのないショーンに、自分の仕事が評価されていたことに感動するウォルター。その後、LIFEの最終号の表紙に25番のネガが採用されることを知るウォルターだが、25番のネガだけ紛失していることに気付く。テッドからもバカにされながらネガを催促されるが、何処にあるかもわからない。

そこでショーンの居所を聞くため、ウォルターは写真部で働くシェリルに緊張しながらも話しかける。シェリルとの初めての会話にぬか喜びするウォルターだが、どうやらショーンは携帯なども持たず、世界中を転々としていて現在の居所はわからない様子。

届いた前後のネガに残った手がかりを探す内にシェリルとの距離も徐々に近くなっていく。そんな折、ネガの一つがグリーンランドで撮影されたことを発見。シェリルにも促され、彼は僅かな手掛かりと共にグリーンランドに向かうことを決意する。

 

ー評価ー

構成:☆☆☆☆

絶景:☆☆☆☆☆

感動:☆☆☆☆

 

ー感想ー

この映画、起承転結がしっかりしていてわかりやすかった!

「起」の部分である最初の30分弱、ウォルターの妄想が仰々しかったりでちょっと見ていてダルいのだが、それがむしろ彼が凡庸な人生を生きてきたことを強調していて後の展開への良い下地になっている。

彼の冒険が始まる「承」の部分から、私は一気に物語に引き込まれた。

途中に入る歌のシーンをきっかけにウォルターの日常が平凡から冒険へと切り替わるのだが、そこが構成のわかりやすさに繋がっている。「あ、今から変わるんだ!」と明示してくれている感じだった。

また、冒険の道中のロケ地がまた絶景に次ぐ絶景。ロケ地はアイスランドがほとんどの様だが、撮影そのものが一つの冒険のように想像できた。

目的のネガ25番に迫る「転」の部分

割と想像のできた展開ではあるものの、物語の終盤に収束していく雰囲気が好きだ。

そして「結」

大冒険を通して成長したウォルター。彼のテッドへの発言を聴いた時、私は思わず唸ってしまった。

ウォルターの小さな勇気を振り絞ったワンクリック。そこから始まった大冒険が彼を成長させ、この結末へと導いたのだ。

 

ーまとめー

この映画は平凡な日常にも意味があることを伝えてくれると同時に、観ている人に勇気お与えてくれるものだと思います。

何か新しいことを始めるのは、簡単なことじゃない。

準備も必要だし、時間もかかる、慣れないことで疲れるし、失敗するかもしれない。

そんな恐怖や不安があるのは当たり前でしょう。

ただ、ウォルターのように小さな勇気を振り絞ることで世界が変わるかもしれない。

このブログの最初の映画として、この作品を選んで良かった。

今はコロナの影響で外に出るのは憚られ、鬱屈で厳しい日々を送らざるを得ないかもしれません。

でもこんな時だからこそ、勇気を出して何かを初めてみませんか?

もしかしたら、想像だにしなかった大冒険があなたを待っているかもしれません。