コロナで半年を家で過ごす留年生の映画日記

コロナのお陰で大学生活5年目の半分を自宅で過ごすことになったので、持て余した時間で観た映画の感想とか色々を少ない語彙力で語ります。。。

最初の二時間は前座よな【ZODIAC】

こんにちは、よいちです。

皆さん劇場型犯罪って知ってますか?私はこの映画の説明で初めて知りました( ゚Д゚)

どうやら、新聞社に犯行予告を送りつけたり、ニュースで犯人が電話対談したりする系統のものをそう呼ぶみたいですね。

今回はそんな劇場型犯罪のハシリである、1960年代末期に起きた「ゾディアック事件」を題材にした映画、

【ZODIAC】

 

ーあらすじー

主人公であり、この映画の原作者でもあるロバート・グレイスミスはクロニクル新聞社に勤める漫画家であった。そんな彼の勤めるクロニクル社にある日一通の手紙が届く。そこには、ある犯罪の子細な情報と暗号文、そしてその暗号文を新聞に載せなければ大量殺人を行うという強迫文が書かれていた。

暗号を新聞に載せることに決めたクロニクル社。幸い大量殺人は起こらなかったが、更に自分を「ゾディアック」と名乗る犯人からは更なる犯行の告白と暗号が届く。

このニュースの担当になったポールは最初の暗号をいち早く解いた主人公に目をつけ、二人はこの犯罪を追い始める。

 

一方、マーク・ラファロ演じる刑事のデイブと相棒のビルは起きてしまった三つ目の事件をきっかけにこの事件の担当になることに。

それぞれが事件を追い続けるが、メディアを上手く利用した「ゾディアック」により模倣犯や容疑者が増え、捜査は難航する。

そんな中マーク達はかなり信憑性の高い証言を得ることに成功するが。。。

 

ー評価ー

リアル度:☆☆☆☆☆

ホラー度:☆☆

MCU度   :☆☆☆☆

 

ー感想ー

過去に実際に起きた映画を題材にする作品を扱うにおいて、視点、脚色、非日常観といった難しさがあると個人的に思っている。この映画は多少地味に感じることもあるが、全体的に不気味は雰囲気に仕上げることによりリアリティと恐怖を醸し出すことに成功した上手い映画だと感じた。

新聞記者側と刑事側の両視点から物語を描く群像劇に仕上げることで、偏ることなく起こった事実や捜査の経緯を上手く描くことができている。また、派手な脚色で事実を歪ませないよう、大きなアクションなどは取り入れられていない。一方で、犯行シーンなどで刺激のある演出や、捜査の難航による登場人物たちの苦悩を描くことで物語が凡庸にならないように工夫がなされている。

その結果、終盤の30分で先がどうなるのか、捜査が終結していくドキドキを堪能できるのだろう。

 

ーまとめー

映画を観ながら私は、「この映画は観る人によっては詰まらないと感じられるんじゃないかな」なんてことを考えていました。「ゾディアック事件」なんて今の若い人は知らない人の方が多いだろうし、近年に多いド派手なアクションとか、複雑な考察とか、この映画にはあまり登場しませんから。正直、私も日記を書くに当たってどんな内容にすればいいか迷ったし、難しかったです。

ただ、この映画を観て私は実際にこの世に生きた人にもドラマは沢山あるんだと少し感じたのです。みんな追及したいことがあって、その道中で壁にぶち当たる。そこで切り替える人もいれば、諦めずに壁を乗り越える人もいる。在り来たりな言葉ですが、人生も物語なのでしょう。

 

P.S. ロバート・ダウニーJr.とマーク・ラファロが共演していて、一MCUファンとしてはストーリー外のところで面白みがありました!