恋愛とは人生の分岐点である【One Day (ワン・デイ 23年のラブストーリー)】
こんにちは、よいちです!
皆さん、恋愛してますか?
今回は恋愛、友情、そして人生を題材にしたお話
【ワン・デイ 23年のラブストーリー】
についてお話していきたいと思います!
この映画は二人の男女の23年間を各年の一日(7月15日)に焦点を当てて描いた作品です。一年の間ってきっと色んなことが起こるもので、この映画を鑑賞する前は「無理やり繋げた感じが見て取れるんじゃないの?」とか、「演技に無理が出るんじゃない?」とか色々邪推をしたものですが、結論から言うと違和感は全く感じられず、二人の主人公を演じたアン・ハサウェイとジム・スタージェスも23年の経過を上手く演じた素晴らしい作品でした!
それでは早速あらすじに参りましょう!
ーあらすじー
始まりは1988年、大学の卒業式の後初めて言葉を交わすエマとデクスター。二人はお互いに魅力を感じエマの家に行くことになるが、色々あって行為までには至らず。次の日に一緒にデートをしようと約束をし、共に眠ることに。
(洋画の男女ってすぐセックスしようとしますよねえ。私も帰国子女のはずなんだけどなあ、おかしいなあ(ーー;))
兎にも角にも、二人は魅かれ合いつつも「親友」という関係性を選び、それぞれの人生を歩んでいく。物書きを目指しロンドンに上京するも芽が出ず、近所のレストランで働くエマ。一方テレビプロデューサーとしての華々しい生活を送るデクスター。しかし、そんな彼の人生に転機が訪れる。
23年間を経て色を変えていく二人の人生と関係性。その行きつく先にはどんな景色が待っているのだろうか。
ー感想ー(ネタバレ注意!)
泣きました。この映画のキービジュアルにもなっている、物語の終盤に二人が出逢った日にフラッシュバックするシーンが悲しすぎて、もう、、、
もしこの日デクスターの両親が来ていなかったら、二人の関係はどうなっていたのか、とか色々二人の人生に思いを馳せると何とも言えない感情がこみ上げてくるのです。
この作品を観ていた当初「普通の恋愛映画か」なんて考えていた私。しかし、そんなことは無かった。私なりにこの映画は「人生の分岐点」、「人生における困難と、その先」というテーマがあったように思えます。
人生って無数の分岐点があって、この作品はその分岐点を各年の7月15日というわかりやすいモノに置き換えて表していたんだと思います。もし出逢った日に「恋人」という関係になっていたら。もし、旅行先でデクスターの服が盗まれていなかったら。もし、デクスターが助けを求めた日にエマが会いに行っていたら。きっとそれぞれの分岐点で違うエンディングが待っていたんだと思います。でも、当人にはその結末はわからない。この辺りのテーマは「ラ・ラ・ランド」にも似たものを感じました。
また、エマを失ったデクスターにもその後の人生があります。この辺りは彼の父親の台詞が私の言葉に凄く染みました。
”I think the best thing you could do, would be to try to live your life, as if Emma was still here. ”
これは「今お前にできることは、エマがいると思って生き続けることだ。」という意味の台詞なのですが、デクスターの母は10年前に亡くなっているためこれは彼の心からの言葉だったのでしょう。この言葉をきっかけにデクスターは立ち直り、エマのいない人生を再び歩き出すのです。
ー終わりにー
この映画を観終わった後、昔友人の女性とした「友達と恋人の違いは何か」という議論を思い出しました。それって凄く曖昧なものできっと人によって答えは違うのでしょうけど、この映画を観て改めてその問いについて考えさせらました。また、この映画をきっかけに「今の自分へと導いた過去」というものを振る返ることができた気がします。
皆さんも是非、この映画を観て泣いて、各々が感じたことについて考えて下さればと思います。
追伸:平井堅の「瞳を閉じて」がこの映画にぴったりだと思って聞いてみたらもう一泣きしてしまいました(´;ω;`