コロナで半年を家で過ごす留年生の映画日記

コロナのお陰で大学生活5年目の半分を自宅で過ごすことになったので、持て余した時間で観た映画の感想とか色々を少ない語彙力で語ります。。。

夢なんか見てないで、現実見ようぜ!【INCEPTION】

こんにちは、よいちです!

皆さん「胡蝶の夢」って知ってますか?自分は毎晩夢で蝶々となって自由に飛び回っていると思っているが、もしかしたら蝶々の方が人間として生きている夢を観ているかもしれない、という荘子の寓話です。

これは夢と現実の区別が付かない様として現代でも使われる言葉ですが、今回紹介するのはそんな夢と現実をテーマにしたお話

【INCEPTION】

です!

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この映画、めちゃくちゃ面白かった!息をつく間もない展開、キャラクターや観ている人までもだます複雑なストーリー、そして解釈の別れるラスト。どれを取っても一級品!しかもなんとこの映画は、監督のクリストファー・ノーラン氏のオリジナル脚本から作られているそうで!この設定が複雑な作品を生み出した彼の頭の中を一度覗いてみたいものです。それでは早速あらすじに参りましょう!

 

ーあらすじー

他人の潜在意識に夢を介して潜入することができる主人公のコブは、依頼を受け人のアイデアを盗む仕事をして暮らしていた。

ある日彼は東方の実業家であるサイトーの潜在意識からアイデアを盗む仕事に古くからの仲間であるアーサーと共に挑むが、夢の中で元妻であるモルに邪魔されてしまい失敗してしまう。しかし、逆にサイトーに自身の犯罪履歴の抹消を成功報酬として、潜在意識へのアイデアの植え付け、「インセプション」の依頼を持ちかけられる。犯罪履歴が消えることで悲願である子供との再会が果たせるコブは依頼を引き受け、そのためのメンバーを集めることに。

夢の設計士のアリアドネ、偽造師のイームス、鎮静剤の調合師のユスフを集めチームを結成したコブは計画の準備に入る。そんな中アリアドネはモルが既に亡くなっていること、コブがモルとの記憶を元に彼女を夢で生かし続けていること、そしてコブとモルの過去を知る。そして遂に計画実行の時がやってくる。しかし、計画には思わぬ邪魔が!?

果たしてコブは無事依頼を果たして子供の再会を果たすことができるのか?

 

インセプション (字幕版)

インセプション (字幕版)

  • 発売日: 2013/11/26
  • メディア: Prime Video
 

ー感想ー(※ネタバレ注意)

ご視聴お疲れさまでした!いやあ、夢の何階層だとか、どこが回想でどこが夢でどこが現実なのかとか、結構頭を使うお話でしたが。皆さんはあのラストをどう解釈したでしょうか?ここからは、私なりの解釈を少し話したいなと思います!

この映画を観終わった時私は「これはコブが仲間(特にサイトーとアリアドネ)の助けを得て今という現実を受け入れる話なんだな」と解釈しました。

モルを失ってからコブはリアルの世界に身を置きながらも、彼にとっての現実は「モルと過ごしていた過去」だった。コブは夢から醒める度にトーテムを回して自分のいる世界を確認していましたよね。彼は自分がいる世界が夢か現実かをトーテムに頼って判断していた。それが、ミッションの最後に自分の手で「夢の中のモルは自分で作った過去の投影でしかない。」とモルを殺すことでモルのいない世界を受け入れ、子供たちの元に帰ることができた。

最後、コブはトーテムを回すもその結末を見届けず、子供たちの元に駆け寄るんですよね。ここが、コブが自分にとっての現実を受け入れた何よりの証明だと思うんですよね。

 

ー最後にー

夢の中でいなくなってしまった人が出てくる、って割りと色んな人がする経験だと思うんです。私は良く失恋した相手との日常を夢で見て、起きたら「あ、夢か」って寂しくなる経験を良くしていたんですけど。でも夢の中で出てくるその人は過去の姿でしかなくて、現実のその人は変わりながら前に進んでいるんですよね。だから、そんな過去のその人と過去の自分を乗り越えなきゃならない。

この作品はそんな失恋の乗り越え方みたいなのも描いている気がして、私は別の観点でもこの作品が好きでした(笑)

最後にこの作品のテーマに少し合った、indigo la Endさんの「さよならベル」という曲を紹介して終わりたいと思います。

 

さよならベル

さよならベル

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