コロナで半年を家で過ごす留年生の映画日記

コロナのお陰で大学生活5年目の半分を自宅で過ごすことになったので、持て余した時間で観た映画の感想とか色々を少ない語彙力で語ります。。。

いただきます。【オクジャ okja】

皆さんこんにちは、よいちです!

皆さん、ご飯作るのはすきですか?私は一人暮らしをしているので、外出自粛のこのご時世毎日一食はご飯を作るように心掛けています!

そんな私ですが、前は食材を買ったもののやる気が起きずダメにしてしまうことも少なくありませんでした。

今日はそんな自分を戒めるきっかけになった映画を紹介します!

【オクジャ okja】

ーあらすじー

ミティは、祖父と豚のオクジャと共に韓国の辺境で自給自足をしながら暮らしていた。

ミティとオクジャは、木の実や魚を捕りに行く時も常に一緒の友達だった。

しかしオクジャは、昔ミランド社の10年かけた食糧難救済プロジェクトの先駆けとして遺伝子操作され生まれ世界各国の畜産農家に預けられた豚の中の一匹だった。

ミランド社に最高の一匹として連れて去られてしまうオクジャ。

勿論それをミティは見過ごせるはずもなく、彼女は単身オクジャが連れていかれたソウルに赴くのであった。

ソウルでオクジャを乗せたトラックに迫るミティ。しかしそこに「ALF」と名乗る動物愛護団体が介入し。。。

果たして、ミティはオクジャを連れて戻ることができるのか。一人と一匹を待つ運命は如何に。

 

ー評価ー

風刺度   :☆☆☆☆

ヴィーガン度:☆☆☆☆☆

現実度   :☆☆☆☆☆

 

ー感想ー

全ての動物が他の命を喰らい生きるというのは食物連鎖の仕組みであり、逃れる事のできないこの世の摂理のひとつだろう。だからこそ、私達は命にしっかりと向き合わなければいけない。そんなテーマを少しポップに描きつつ、観ているものに届けるポン・ジュノ監督の作品が私は好きだ。

動物をペットとして愛でるのも、養殖して食べるのも人間のエゴだ。

人口が増え続ける限り、私達がより効率的な食糧調達を強いられるのは道理である。だから、この映画で描かれる現実を止めることは不可能であろう。

しかし、だからこそ私達は食糧生産の現実をしらなければならないと思う。そして、自分達が今まで喰らってきた命に感謝をするべきだ。

 

ーまとめー

私はドイツに一年留学していたことがあるのだが、ドイツにはヴィーガン(菜食主義)の人が沢山いる。一度、ヴィーガンの友達にどうして肉を食べないのか尋ねたことがある。彼女は「牛が肉に加工される映像を見てから、肉が食べられなくなった」と言っていた。私自身、遺伝子操作され加工が簡単になるよう毛の全く生えなくなった鶏の写真を見て惨いと思ったことがる。臓器が肌から透けて見えるその見た目がグロテスクだったから。

でも私は食べる事が好きだし、特にお肉なんて大好物だ。だから、そんな動物達に同情しないし、してはいけないと思った。だって自分も惨い人間の一人なのだから。

だからせめて、買った食材は余さず使う。ごはんは絶対残さない。そして、自分の命を生き切る。それが自分が糧にしてきた命に対して唯一できることだと思っています。

命達よ、ありがとう。

今日も「いただきます」。

最初の二時間は前座よな【ZODIAC】

こんにちは、よいちです。

皆さん劇場型犯罪って知ってますか?私はこの映画の説明で初めて知りました( ゚Д゚)

どうやら、新聞社に犯行予告を送りつけたり、ニュースで犯人が電話対談したりする系統のものをそう呼ぶみたいですね。

今回はそんな劇場型犯罪のハシリである、1960年代末期に起きた「ゾディアック事件」を題材にした映画、

【ZODIAC】

 

ーあらすじー

主人公であり、この映画の原作者でもあるロバート・グレイスミスはクロニクル新聞社に勤める漫画家であった。そんな彼の勤めるクロニクル社にある日一通の手紙が届く。そこには、ある犯罪の子細な情報と暗号文、そしてその暗号文を新聞に載せなければ大量殺人を行うという強迫文が書かれていた。

暗号を新聞に載せることに決めたクロニクル社。幸い大量殺人は起こらなかったが、更に自分を「ゾディアック」と名乗る犯人からは更なる犯行の告白と暗号が届く。

このニュースの担当になったポールは最初の暗号をいち早く解いた主人公に目をつけ、二人はこの犯罪を追い始める。

 

一方、マーク・ラファロ演じる刑事のデイブと相棒のビルは起きてしまった三つ目の事件をきっかけにこの事件の担当になることに。

それぞれが事件を追い続けるが、メディアを上手く利用した「ゾディアック」により模倣犯や容疑者が増え、捜査は難航する。

そんな中マーク達はかなり信憑性の高い証言を得ることに成功するが。。。

 

ー評価ー

リアル度:☆☆☆☆☆

ホラー度:☆☆

MCU度   :☆☆☆☆

 

ー感想ー

過去に実際に起きた映画を題材にする作品を扱うにおいて、視点、脚色、非日常観といった難しさがあると個人的に思っている。この映画は多少地味に感じることもあるが、全体的に不気味は雰囲気に仕上げることによりリアリティと恐怖を醸し出すことに成功した上手い映画だと感じた。

新聞記者側と刑事側の両視点から物語を描く群像劇に仕上げることで、偏ることなく起こった事実や捜査の経緯を上手く描くことができている。また、派手な脚色で事実を歪ませないよう、大きなアクションなどは取り入れられていない。一方で、犯行シーンなどで刺激のある演出や、捜査の難航による登場人物たちの苦悩を描くことで物語が凡庸にならないように工夫がなされている。

その結果、終盤の30分で先がどうなるのか、捜査が終結していくドキドキを堪能できるのだろう。

 

ーまとめー

映画を観ながら私は、「この映画は観る人によっては詰まらないと感じられるんじゃないかな」なんてことを考えていました。「ゾディアック事件」なんて今の若い人は知らない人の方が多いだろうし、近年に多いド派手なアクションとか、複雑な考察とか、この映画にはあまり登場しませんから。正直、私も日記を書くに当たってどんな内容にすればいいか迷ったし、難しかったです。

ただ、この映画を観て私は実際にこの世に生きた人にもドラマは沢山あるんだと少し感じたのです。みんな追及したいことがあって、その道中で壁にぶち当たる。そこで切り替える人もいれば、諦めずに壁を乗り越える人もいる。在り来たりな言葉ですが、人生も物語なのでしょう。

 

P.S. ロバート・ダウニーJr.とマーク・ラファロが共演していて、一MCUファンとしてはストーリー外のところで面白みがありました!

小さな勇気 【LIFE! ~The Secret Life of Watter Mitty~】

こんにちは、よいちです。

皆さんは日頃「こんな風に行動できたらー」とか、「こんな風に皆を笑わせられたならー」とか妄想することはありますか?

私はしょっちゅうです( ;∀;)

遊びの帰りに「あのボケにこう返せたら」と一人反省会をしたり、「今こう言えたらかっこいい」とか思いつつ勇気が出なかったり。。。

今回はそんな妄想を見つつぼーっとしがちなウォルターが主人公の物語を紹介します。

 

【LIFE! ~The Secret Life of Watter Mitty~】

(邦題:LIFE! ~生きてる間に、生まれ変わろう~)

 

ーあらすじー

物語は、月刊誌LIFE社で写真のネガを現像する仕事をしている主人公のウォルターがマッチングサイトで同僚の女性、シェリルに「ウィンク」を送るかの葛藤から始まる。

彼は小さな勇気を振り絞りウィンクを送ることを決意するが、何かしらのエラーでウィンクが送れない様子。通勤しながらサイトの運営会社に電話するウォルター。

しかし、駅に着いて電話をしていると付近からうるさい犬の鳴き声が、、、

突然ウォルターが鳴き声のする建物に突入!実はこの建物、ガス爆発寸前で犬がガスの匂いに吠えていたのだ。ウォルターはそれに気付き犬と建物内の人々を助けることに成功する。

と、思ったら全部彼の妄想でした。

なんとウォルターは時々現実を疎かにして妄想に耽ってしまう残念系主人公だった!

 

妄想に耽っていたせいで電車を逃してしまい、遅刻して出社すると、なんとLIFE社が買収されてしまい雑誌のオンライン化とそれに伴い大幅な人事再編が行われることを知るウォルター。ここで買収会社から人事再編を任されやってきた頭の弱そうなテッドにも気の利いたジョークを言う妄想をするウォルターだが、ぼーっとした彼の態度を見たテッドにバカにされてしまう。

 

ウォルターが仕事場に到着すると、長年LIFEの表紙を飾る写真を撮影してきたショーンから最後のネガとウォルターへの今までの仕事に対する感謝のプレゼントが届いていた。一度も会ったことのないショーンに、自分の仕事が評価されていたことに感動するウォルター。その後、LIFEの最終号の表紙に25番のネガが採用されることを知るウォルターだが、25番のネガだけ紛失していることに気付く。テッドからもバカにされながらネガを催促されるが、何処にあるかもわからない。

そこでショーンの居所を聞くため、ウォルターは写真部で働くシェリルに緊張しながらも話しかける。シェリルとの初めての会話にぬか喜びするウォルターだが、どうやらショーンは携帯なども持たず、世界中を転々としていて現在の居所はわからない様子。

届いた前後のネガに残った手がかりを探す内にシェリルとの距離も徐々に近くなっていく。そんな折、ネガの一つがグリーンランドで撮影されたことを発見。シェリルにも促され、彼は僅かな手掛かりと共にグリーンランドに向かうことを決意する。

 

ー評価ー

構成:☆☆☆☆

絶景:☆☆☆☆☆

感動:☆☆☆☆

 

ー感想ー

この映画、起承転結がしっかりしていてわかりやすかった!

「起」の部分である最初の30分弱、ウォルターの妄想が仰々しかったりでちょっと見ていてダルいのだが、それがむしろ彼が凡庸な人生を生きてきたことを強調していて後の展開への良い下地になっている。

彼の冒険が始まる「承」の部分から、私は一気に物語に引き込まれた。

途中に入る歌のシーンをきっかけにウォルターの日常が平凡から冒険へと切り替わるのだが、そこが構成のわかりやすさに繋がっている。「あ、今から変わるんだ!」と明示してくれている感じだった。

また、冒険の道中のロケ地がまた絶景に次ぐ絶景。ロケ地はアイスランドがほとんどの様だが、撮影そのものが一つの冒険のように想像できた。

目的のネガ25番に迫る「転」の部分

割と想像のできた展開ではあるものの、物語の終盤に収束していく雰囲気が好きだ。

そして「結」

大冒険を通して成長したウォルター。彼のテッドへの発言を聴いた時、私は思わず唸ってしまった。

ウォルターの小さな勇気を振り絞ったワンクリック。そこから始まった大冒険が彼を成長させ、この結末へと導いたのだ。

 

ーまとめー

この映画は平凡な日常にも意味があることを伝えてくれると同時に、観ている人に勇気お与えてくれるものだと思います。

何か新しいことを始めるのは、簡単なことじゃない。

準備も必要だし、時間もかかる、慣れないことで疲れるし、失敗するかもしれない。

そんな恐怖や不安があるのは当たり前でしょう。

ただ、ウォルターのように小さな勇気を振り絞ることで世界が変わるかもしれない。

このブログの最初の映画として、この作品を選んで良かった。

今はコロナの影響で外に出るのは憚られ、鬱屈で厳しい日々を送らざるを得ないかもしれません。

でもこんな時だからこそ、勇気を出して何かを初めてみませんか?

もしかしたら、想像だにしなかった大冒険があなたを待っているかもしれません。

コロナで半年を家で過ごす留年生が映画日記初めて見た。

 初めまして、よいちです。

皆さまいかがお過ごしでしょうか?3月頃から世間がコロナでだんだん騒がしくなり、今では外出を控えなければならないほど深刻化してしまいましたね。

私この4月1日から大学生活5年目を送ることになっていたのですが、授業はゴールデンウィーク明けから開始、そして前学期は全てオンライン受講になるとのことで、約半年間自宅で過ごすことが決定しました。

どうせ半年間暇なら、と映画日記を始めることにしました。

 

内容としては、物語のあらすじ、独自の評価、感想といった感じで書いていこうと思います。

長続きするといいな。